COVID-19が全国的に蔓延し、近畿地方においても感染が続いております。学会員の皆様におかれましても、教育?研究活動にご苦労されていることと存じます。
　このような状況を鑑み、和歌山県立医科大学で2020年11月14日に開催予定でした『日本解剖学会第96回近畿支部学術集会』は感染防止?参加者の安全の確保の観点から対面形式での通常開催を断念し、誌上開催とすることにいたしました。
　今回、会場運営に掛かる経費が発生しないことにより、学術集会への参加登録費を従来の学生?大学院生に加え、近畿地方の大学?研究所に所属する解剖学会員に対しても無料としました。このため例年より多くの演題が見込まれますが、オンライン?ライブではなく誌上開催にしたことで、参加者は時間の制約から自由になりました。しかし、誌上発表では本当に伝えたいことがなかなか伝わらないのも事実です。そこで今回は抄録に図を含められるようにしました。決め手となる写真や模式図を入れることで、伝えたいことがより正確に伝えられる、知りたいことがより正確に知ることができるようになったと思います。
　本来でしたら皆様に和歌山までお越しいただいて、和歌山の自然、とりわけ息を飲むような夕焼けを見ていただきたかったのですが、残念ながらそれも叶いません。そこで私が撮影した和歌山の写真をご用意しました。ご覧いただければ幸いです。学会員の皆様におかれましては広く参加されますことを、お願い申し上げます。