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消化管グループ
カプセル内視鏡
カプセル内視鏡検査は、患者さんが自らカプセル型の小型内視鏡を嚥下することで、低侵襲に消化管の検査を行うことが出来る内視鏡機器です。苦痛を伴わず消化管を観察できることから、スクリーニングやフォローアップに適しているといえます。
消化管に狭窄のあるような方は体内に留まることがあり(停滞といいます)、場合によってはバルーン内視鏡での摘出や腹部手術が検討されることもあります。そのため、腹部手術歴のある方、腹部放射線照射歴のある方、クローン病の方など、腸管に狭窄のある可能性がある場合は、検査を受けるのに慎重な検討が必要です。また、ペースメーカーを留置されている方は使用できません。嚥下障害のある方も、胃カメラで胃内に届ける必要があります。
カプセル内視鏡には小腸用カプセル内視鏡、大腸用カプセル内視鏡があります。どちらも基本的には外来検査となりますが、入院での検査も行っておりますので、適宜ご相談ください。
小腸検査の場合は朝外来に来て頂き、患者さんのお体にセンサーやレコーダーを装着した状態で、カプセル内視鏡を嚥下してもらいます。その後はいったん院外に出て頂き、その日の夕方に再度外来に来て頂きます。小腸を通り過ぎ大腸に到達しているのを確認し、検査終了です。
大腸カプセル内視鏡検査は、検査前日から当日朝まで家で下剤を内服して頂きながら、内視鏡室に来て頂きます。カプセル内視鏡嚥下後、引き続き下剤を内服して頂き、基本的にはカプセル内視鏡の排泄を確認し、検査終了となります。
小腸用カプセル内視鏡
慢性的な貧血や出血便、また消化管症状などで、小腸に何らかの異常が疑われた場合に行います。小腸検査はカプセル内視鏡に加え、造影CTなども併用しながら進めます。病変が見つかった場合は、バルーン内視鏡を使用してさらなる検査、治療を検討します。
前述のように腸管狭窄が疑われる際、カプセル内視鏡が停滞せず通過可能か、パテンシーカプセルで評価します。カプセル内視鏡と同一サイズの崩壊性カプセルであり、時間内に問題なく排泄されるか(もしくは大腸までの到達を画像で確認するか)で開通性を評価します。
大腸用カプセル内視鏡
当院では以前より大腸検査として、精度が高いとされる大腸用スコープを用いた内視鏡検査を行って参りました。しかし、患者さんの中には腸管の位置関係、手術後の癒着などの影響でスコープの挿入に苦痛を伴い、全大腸の観察が困難なケースもあります。
大腸カプセル内視鏡は本邦では2014年4月に保険収載されており、当院でも選択肢の一つとしてご提案しております。主にスコープ挿入の困難な方に活用しており、痛みがなく、恥ずかしさも伴わずに検査を受けて頂くことができます。検査時に大腸内に便が残っていると鮮明な観察が出来ないので、検査前日、当日にかけて下剤を4Lほど内服して頂く必要があります。